活用例 2019/12/20

水産物の切断加工作業ナビゲーション

▲加工作業ナビゲーションシステムで、水産物の立体形状を認識し、任意の質量で均一に切断できるガイドを投影。ガイドに沿って加工することで作業の属人化を解消。

解決できる課題

・不定形な素材を加工する製造現場において、作業の属人化を解消したい
・熟練者の技をシステム化し、後継者不足を解消したい
・加工ミスを防ぎ、コストを削減したい

加工作業ナビゲーションシステムの概要

加工作業ナビゲーションシステムは、カメラとプロジェクタを使用し、対象の立体形状を独自のアルゴリズムで認識。形状データをもとに、専用のソフトウェアで均一な体積となる加工箇所を自動演算し、プロジェクタで投影しています。個々に形状が異なる対象に対して最適な加工ガイドを投影できるシステムです。

システム開発の背景と想定される効果

岩手県大船渡市の水産加工現場で、ある現場の課題に対するディスカッションが行われました。イカを均一な質量に切断加工して出荷しているサンコー食品株式会社様。個々に形状の異なるイカを決められた質量で切断するにはスキルと経験が要求されます。そのため、スタッフによってスキルレベルの差がある現場では、決められた質量以下に切断されたイカが廃棄されてしまう食品ロスやスタッフ育成に時間がかかる等の課題がありました。
個々のイカの体積算出し、均一な質量に切断するためのガイドを投影できたらこの課題を解決できるのではないか?それを実現するため、本システムは岩手県大船渡市からの助成金を受けて、岩手大学理工学部 システム創成工学科 三好扶准教授とアルゴリズムを開発。サンコー食品様にもご協力いただき、経験に基づくスキルを必要としない切断加工作業を可能としました。
作業者は投影されたガイドに沿って加工作業を実施。誰でも簡単かつ均質な加工が可能となり、属人化や後継者不足の問題を解消します。これにより、廃棄問題も解消できるのではないかと考えております。このようにセンシング技術を応用する事で、属人的な作業を均質化できます。加工作業ナビゲーションシステムは食品加工の現場だけでなく、均質加工が人に依存している現場における活用が期待されております。