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出展レポート

人とくるまのテクノロジー展2018 横浜

2018.05.28


「人とくるまのテクノロジー展2018 横浜」にモーションキャプチャシステム「OptiTrack」を使った「動作分析システム」と「3次元視線解析システム」を出展した際のレポートです。




実演①運転動作解析




今回はドライビングシミュレータに乗った対象者の運転動作を光学式モーションキャプチャシステム「OptiTrack」で計測、動作分析システム統合ソフトウェア「TMM」(※取扱が終了しました。)でリアルタイムに解析するデモを行いました。



ドライビングシミュレータの周囲を8台のOptiTrackカメラ Prime13W(現PrimeX 13W)で囲い、対象者の腕や脚等15カ所に剛体(リジッドボディ)を貼付しました。TMMでは、各部位に剛体を貼付し、関節周辺の解剖学的な特徴点をプローブで示し関節定義を行う「ポイントクラスター方式」を採用しています。



この手法により、マーカーの貼付位置が限定されないだけでなく、モーションキャプチャ専用のスーツを着用する必要のない自由な服装での計測が実現できます。また、新製品の OptiTrackカラーカメラ「Prime Color」も出展し、リファレンス映像も同時にキャプチャしました。



動作解析システム統合ソフトウェア「TMM」は、光学式モーションキャプチャシステムとIMU(慣性センサー)のハイブリッドのキャプチャが可能です。例えば、今回の運転動作のキャプチャでカメラを設置しにくい足元をIMUで計測できます。ハイブリッドで計測する事により、IMUの精度を光学式で補う事が可能になります。



また、今回は自動車内の運転動作解析を想定したデモでしたが、他にも作業着を着たままの作業評価や、狭い空間での動作解析などにご活用いただけます。展示会当日は狭い空間での全身キャプチャという事もあり、多くの来場者の方より活用への期待の声をいただきました。




実演②3次元視線解析




今回は 運転時の視線解析のデモも同時に行いました。Tobii社様の視線計測カメラをかけた対象者をOptiTrackカメラ(V120: Trio)でキャプチャし、3次元視線解析ソフトウェア「SKYCOM EYE」で解析しました。本システムを使用する事で2次元の視線情報だけではなく、3次元空間での視線推移を解析できます。



さらに、指定エリアへの侵入時間や順序、回数なども自動的に算出する事が可能です。多くの来場者の方々にも、動作解析と同時に3次元空間での視線計測が可能という点に関心を持っていただき、本システムへの期待が伺えました。



事例:非接触動的挙動計測

今回は2つのデモに加え、弊社の得意分野であります非接触動的挙動計測の事例動画を披露しました。
「大型振動台上での動的挙動計測」「振動台上の車体挙動計測」「橋梁のたわみ計測」等、キャプチャ動画と解析動画を同時にご紹介しました。(動画の一部をご覧になりたい方:動的挙動計測の活用事例)



展示会当日は、OptiTrackの「非接触」計測の実現、準備が簡単という点に加え、OptiTrack解析評価ソフトウェア「SKYCOM」を用いる事でリアルタイムでの解析が行えるという点で、多くの来場者の方に活用への期待の声を頂きました。




本展示会について


今回弊社が出展しました「人とくるまのテクノロジー展2018 横浜」は、自動車業界第一線で活躍する技術者・研究者のための自動車技術の専門展示会です。企業の出展ほか、ワークショップや特別講義、体験イベントとして試乗会などの特別企画も開催されています。今年は5月23日(水)縲鰀25日(金)までの3日間に渡り、パシフィコ横浜にて開催されました。毎年多くの来場者が訪れ、日本の自動車業界の発展を促進する国内最大規模の展示会となっています。


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