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動作分析 その他製造業

製造業の技術伝承を解決!2名の技術差を身体部位ごとに比較分析

2021.12.16


熟練者と若手の技術の差を分析するため、モーションキャプチャを活用して計測・解析。これにより熟練者の動きが若手と比較し、どう違うのかを見える化。匠の勘・コツの定量化と言語化に貢献しました。

受託計測前の課題・要望

技術者の高齢化により、近年技術伝承が重要な課題として取り上げられています。
古くからの教育方法である”見て技術を盗む”では、匠技術の習得に限界があり、また、多くの時間を要することになります。


そのため、技術伝承の受託計測では、
・熟練者の技術を見える化する上で、身体の動きを部位ごとに数値でデータ化すること
・その数値データと若手の動きを比較し、違いを明確化・動きに反映できるようにすること
・その結果、短時間での技術習得が実現できること
が期待されました。

解決方法

熟練者の動きを身体部位ごとにデータ化するため、モーションキャプチャ「OptiTrack」を活用しました。
「OptiTrack」では身体部位ごとのデータ化のみならず、工具の動きもデータ化できるため、同時に計測を行いました。
計測で取得したデータは、匠の持つ勘・コツの定量化・言語化の実現に役立ちます。
また、今回の受託計測で活用したシステムは、熟練者と若手の動きが、同一画面上で比較できることから、計測時に、熟練者と若手の一人ずつ同じ作業動作をしていただいています。
そこで取得したデータを同時に取り込み、同一画面上で比較。各動作の比較から、技術伝承のポイントになる部分を見つけ出し、定量的なデータにして、ご提供いたしました。

受託計測の効果

技術伝承のように、一度限りのデータ取得や年に1回の定期計測、新人のトレーニングのみに活用など、短期間計測を目的とした場合、システムの常設より受託計測が選ばれています。
これにより費用を抑えつつ、計測したデータをマニュアルに反映し、以降そのマニュアルを新人トレーニングに活用することが可能となります。


本受託計測では、
・同一画面上で熟練者と若手の動作比較
・動きの分析を得意とするスタッフによるデータの見方に関する解説・熟練者の勘の言語化
を行っています。

受託計測の効果①同一画面上で熟練者と若手の動作比較

モーションキャプチャシステム「OptiTrack」で計測したデータは、動作分析ソフトウェア「SKYCOM」に読み込むことで、簡単に評価・比較ができます。例えば、熟練者と若手の二人のデータを横並びで比較し、同じ解析項目を同一画面上で動きとともに確認することができるため、差分が一目でわかります。
解析ではスケルトンと呼ばれる人体骨格モデルの他、工具の形や動きまで、様々な項目で評価・定量化が可能です。
操作も直感的に行えるため、気になったところを深掘りするのも良し、差分を見つけるために体全体の動きを見える化するのも良しと、いろいろな視点で熟練者の技術を分析できます。

受託計測の効果②動きの分析を得意とするスタッフによる熟練技術の言語化

Acuityは、元々スポーツの技術分析に関する強みがあります。モーションキャプチャを活用して、プロスポーツ選手の動きを分析し、トレーニングや技術習得に貢献してきた経験から、「どこをどう見ればプロの動きを習得できるのか」「技術向上が目指せるのか」というノウハウが備わっています。
これらの計測ノウハウは、製造現場における技術伝承にも当てはまります。これまでにもAcuityはモーションキャプチャの技術×分析ノウハウから、製造業の技術伝承の受託計測を数多く実施してきました。
Acuityでは計測までのプロセスを重要視しており、ただ計測することはせず、その技術を実現するための重要な動きをお客様と共有した上で、その動きの解析に適した評価項目で計測・解析を進めていき、わかりやすく熟練者の勘・コツを言語化、定量化を行っていきます。




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