導入事例Introduction Example
高速度カメラ不要!タイミングベルトのたわみ計測
2022.09.05工業用のタイミングベルトのたわみ・ブレ・共振の3次元測定を安価な導入予算で行いたい。変位計測システムは、これまで高速度カメラで行っていた挙動計測を安価で行うことができます。また計測点に関しても同時に100点以上の計測実績があり、工業用ベルトの挙動計測に最適なシステムです。
変位計測システム導入前の課題・要望
工業用ベルトの挙動計測において、ベルトのたわみ・ブレ・共振などの測定をし、挙動を可視化するため、変位計測システムが選ばれています。
従来は高速度カメラやビッグゲージによる計測がされている工業用ベルトの挙動計測。
稼働時のベルトの高速挙動に対応し、かつ非接触で計測できる高速度カメラは多く選ばれていますが、一方で導入費用が高額というデメリットがあり、なかなか導入できないという課題があります。
また、ビッグゲージでの計測では計測点を一ヵ所に絞り、その一点に測定子を当てて計測するため、一ヵ所のみの最大変位しか計測できないというデメリットがあります。
そのため、変位計測システムの導入では、
・稼働時のベルトの高速挙動を一度に複数点計測できること
・導入費用が安価であること
が期待されます。
解決方法
変位計測システムは、計測対象に反射マーカーを貼りつける必要があるシステムです。これはシステムに含まれるOptiTrackカメラが反射マーカーの位置を認識し、挙動計測を行うためです。
しかし、この反射マーカーには種類が多くあり、工業用ベルトの稼働を妨げず、かつ、極めて軽量で挙動に対する影響がないシールタイプの反射マーカーが活用可能。シールタイプなのでベルトの側面にも貼付することができます。
また、変位計測システムは同時に100点以上の計測が可能で、シールタイプの反射マーカーを計測したい任意の箇所に貼付することで、複数点で同時に挙動計測ができます。
さらに変位計測システムは1,000Hzの計測にも対応しており、これまで高速度カメラで行っていた挙動計測を安価な導入費用で行うことが可能です。
変位計測システム導入後の効果
高速度カメラと同等の性能を持ち、高速度カメラより安価に導入できること。
変位計測システムに求められている要件は、システムが持つ「複数の計測点の同時解析に対応」「1,000Hzの3次元計測に対応」「導入コストは初期費用を含めて安価である」という特徴によって達成できます。
本システムの導入では、
・複数の計測点の変位量を同時に解析
・安価な導入予算で、3次元の動的解析
を行っています。
導入後の効果①複数の計測点の変位量を同時に解析できる
変位計測システムで行う工業用ベルトの挙動計測では、任意の計測点に反射マーカーを貼りつけます。このとき使用する反射マーカーは、ベルトの高速挙動を阻害せず、かつ、計測結果に影響しない極めて軽量なシールタイプのものを使用。
ベルトに貼付したマーカーを認識できる位置にカメラを設置することで、一度に貼付した数だけマーカーの挙動が計測できます。変位計測システムは、これまで100点以上の計測実績のあるシステム。複数の計測点の変位量を同時に解析することが可能です。
導入後の効果②安価な導入予算で、3次元の動的解析が可能
変位計測システムが安価に導入できる理由は、システムに含まれているOptiTrackカメラが安価であるためです。これは手のひらサイズの小さなカメラで、3次元計測をするには最低3台必要ではありますが、カメラ・解析ソフトウェア・周辺機器などを含むシステム全体の価格は、高速度カメラより随分と安価に導入できます。なお、お見積りは無料でお問合せいただけます。
工業用ベルトの挙動計測を安価で、3次元計測したい場合、変位計測システムは最適なシステムといえます。
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