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静的試験計測 素材・資源

変位計を使わない高精度3次元静的試験計測による鉄骨の曲げ試験

2022.10.13

鉄骨の曲げ試験で、現在変位計での計測を行っている方、計測準備の時間を短縮したい方に向けて、計測器の設置~計測開始までのセッティングが簡易で、かつ、3次元での静的試験計測が可能な静的試験計測ソフトウェア「SKYCOM LOGGER」を活用すると、今までの計測がどう変わるかをご紹介いたします。

静的試験計測ソフトウェア導入前の課題・要望

鉄骨の曲げ試験を変位計で行おうとすると、計測開始までのセッティングに時間を要することになります。変位計の設置のため、鉄骨を囲むようにやぐらを建てたり、軸方向に注意をして、どこに変位計を設置すれば取りたいデータが取れるのか、考える必要があります。
さらに、変位計を活用しての計測では、本来1軸方向の変位しか算出できません。3次元で変位を計測しようとすると、設置だけで多くの時間がかかってしまいます。


そのため、静的試験計測ソフトウェア「SKYCOM LOGGER」の導入では、
・計測準備が簡易、かつ、準備以外の工数も削減されること
・3次元で高精度に変位計測ができること
が期待されます。

解決方法

静的試験計測ソフトウェア「SKYCOM LOGGER」は、カメラと反射マーカーを使って、データを取得し、リアルタイムに計測結果をグラフや数値で表示するソフトウェアです。
変位量を計測したい面が見えるように、カメラを複数台設置し、計測点に反射マーカーを貼りつけることで、簡単に3次元で変位が計測できます。このとき、変位計のように軸方向に注意をして、カメラや反射マーカーを設置する必要はありません。カメラを複数台設置することにより、任意で設置した反射マーカーの位置を3次元で取得することができるためです。
さらに、カメラの設置位置の調整や設定などは、納品時にすべて完了した状態で納品となるため、運用する中でカメラの操作などで手間がかかるといったこともありません。
準備に時間がかからず、かつ、3次元でデータを取得できるほか、ソフトウェアの画面上でリアルタイムに計測結果を表示できるため、計測結果の確認でも工数削減が可能です。

静的試験計測ソフトウェア導入後の効果

鉄骨の曲げ試験を変位計で行う場合と、静的試験計測ソフトウェア「SKYCOM LOGGER」を活用して行う場合、大きな違いは「設置の準備工数が大幅に削減されること」「軸方向を気にせず任意の位置にマーカーを貼るだけで3次元で計測ができること」「計測結果がリアルタイムに確認できること」が挙げられます。


本システムの導入では、
・計測準備が簡易、かつ、準備以外の工数も削減
・3次元で高精度に鉄骨の静的試験計測
を行っています。

導入後の効果①計測準備が簡易、かつ、準備以外の工数も削減

静的試験計測ソフトウェア「SKYCOM LOGGER」を活用した鉄骨の曲げ試験の場合、はじめにすることは、カメラの設置です。複数台のカメラを計測面が見える位置に設置し、設定を行います。ただし、このときの設置位置の調整や設定は、納品担当者が行うため、運用中にカメラ操作で手間がかかることはありません。
カメラの設置後は、計測したい任意の点に、反射マーカーを貼りつけるだけ。これだけで、計測準備は完了し、すぐに静的試験計測が行えるようになります。
変位計では、やぐら建てや軸方向に注意をしたセンサーの設置など、準備だけで多くの時間がかかっていた鉄骨の曲げ試験も、静的試験計測ソフトウェア「SKYCOM LOGGER」を使ったシステムなら、計測開始まで時間短縮が可能です。
さらに、静的試験計測ソフトウェア「SKYCOM LOGGER」は、リアルタイムに計測結果をグラフや数値で表示できるため、常時確認しながら計測を実施できます。

導入後の効果②3次元で高精度に鉄骨の静的試験計測が可能

変位計は1軸方向の変位量しか計測できず、3次元で変位計測をしようとすると、その分だけ変位計が必要で、かつ、軸方向に注意をして設置をしなければなりません。
その点、カメラと反射マーカーを使った静的試験計測では、軸方向を気にする必要なく、複数台のカメラから見える位置に、反射マーカーを貼りつけるだけで、3次元で高精度に鉄骨の静的試験計測が可能です。




ワークフローや機能詳細など SKYCOM LOGGERの詳細を見る




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