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位置合わせ 自動車・自動車部品

自動車衝突試験におけるダミー人形の位置合わせを簡易化

2022.10.17

スレッド試験においてダミー人形を指定位置に配置する際、アーム式三次元測定器やコンベックスなどで計測をし、位置の確認を行うと、計測→確認→位置修正→計測の繰り返しで、工数が大幅にかかってしまいます。その点、変位計測システムで用いる解析ソフトウェア「SKYCOM」の位置合わせ機能は、今どこにダミー人形があるのかリアルタイムに位置情報を取得できるため、画面を確認しながら、配置が可能。工数の大幅な削減が実現できます。

変位計測システム導入前の課題・要望

複数回行う計測において、人やモノの配置をすべて同一の配置にしたい、という場合があります。
スレッド試験のダミー人形もまた指定位置があり、どの試技においても、その位置に正確に配置する必要があります。
しかし、このとき、アーム式三次元測定器やコンベックスなどで計測をし、位置の確認を行っていると、計測→確認→位置修正→計測の繰り返しで、工数が大幅にかかってしまうという課題があります。
また、この方法では同時にすべての箇所を計測することはできず、一つ一つ位置の計測と確認作業が必要になり、準備に大幅に時間がかかってしまうことになります。
さらに、本来行いたい実験は、自動車衝突試験であるため、段取り替えが必要なほか、様々なセンサーや計測器の導入が必要となります。


そのため、変位計測システムの導入では、
・ダミー人形の位置が指定位置とどれほどずれているのか、設置をしながら確認できること
・一つのシステムでダミー人形の配置~自動車衝突試験・解析まで行い、工数が削減できること
が期待されます。

解決方法

Acuityの変位計測システムは、1,000Hz計測に対応しており、衝突試験の高精度3次元計測~解析の実績があります。
それだけでなく、変位計測の解析で活用するソフトウェア「SKYCOM」のオプション機能には「位置合わせ」という機能があります。これは事前に登録したマーカー位置を基準にして、現在のマーカー位置を確認・位置を合わせるために用いる機能です。
複数試技を行う自動車衝突試験などでは、ダミー人形の位置を同一にしなければなりません。そこで「SKYCOM」の位置合わせ機能を活用することで、同一の位置に合わせて、ダミー人形を設置することができます。

変位計測システム導入後の効果

変位計測システムで用いるソフトウェア「SKYCOM」の位置合わせ機能を活用すれば、簡単かつ効率的に、指定位置への人・モノの配置が可能です。
さらに変位計測システムは、自動車衝突試験の変位・加速度など、動的計測~解析まで一貫して行えるシステムです。
現在も、位置合わせには三次元測定器を利用し、衝突試験ではハイスピードカメラや別の計測器・解析システムを活用されている現場にとっては、段取り替えの必要がなくなり、工数が大幅に削減されることになります。


本システムの導入では、
・指定位置との誤差をリアルタイムに画面で確認
・位置合わせ~衝突試験・解析まで一つのシステムで実施し、工数低減
を行っています。

導入後の効果①指定位置との誤差をリアルタイムに画面で確認

変位計測システムのソフトウェア「SKYCOM」の位置合わせ機能では、マーカーの位置がリアルタイムに画面上で確認できます。そのため、指定位置とどのくらい離れているか、または、どのくらい近いか、誤差を確認しながら、位置を合わせることが可能です。
また、このとき、位置合わせの機能の一つとして、閾値の設定が可能です。閾値内にマーカーが入ると、画面上の表示色が変化し、チェックマークがつきます。すべてのマーカー位置にチェックマークがつくと、位置合わせは完了。視覚的にわかりやすい機能となっています。

導入後の効果②位置合わせ~衝突試験・解析まで一つのシステムで実施し、工数低減

変位計測システムは、自動車衝突試験で1,000Hzの高精度3次元計測の実績があるシステムです。ハイスピードカメラでは3次元の計測ができていなかった衝突試験の課題は本システムの導入で解決。
さらに、計測で用いる本システムは、ソフトウェアの機能で、ダミー人形の位置合わせも行えるものとなっています。
ダミー人形の段取りから実計測まで一貫して行えるシステムのため、用途別に複数システムの導入は不要で、段取り替えに手間がかかることもありません。
自動車衝突試験でかかる工数は準備~計測~解析に至るまで、大幅に低減され、より効率的に実施できます。








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