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3次元測定 自動車・自動車部品

完成車輛の測定結果のバラつきを低減する3次元測定

2023.10.12

>こんな方におすすめ
  • 寸法測定の工程を簡易化・省人化を図りたい方
  • 測定結果のバラつきをなくし、規定通りの寸法かどうか測定したい方
  • 製造物の品質を維持したい方

完成車輛をはじめ、完成した製造物の品質を維持するため、規定通りの寸法であるのかどうかを確認することは重要な工程です。しかし、測定対象が大きければ大きいほど、測定手段がコンベックス等、人の手によるものとなり、その結果、測定結果にバラつきが生じるという課題がありました。
アキュイティーの3次元測定システムでは、人の手による測定作業をデジタル化し、正確な数値化を実現することができます。

3次元測定システム導入前の課題・要望

人の手を要する測定作業の場合、測定者による測定結果のバラつきへの懸念が常にあるだけでなく、手で計測しては記録するという作業を数十か所の計測のたびに繰り返す必要があるため、時間があまりにかかりすぎていました。特に、大型特殊車両の場合は、形状も複雑になるため、人の手を要する計測では限界がありました。

それらの課題の解決策が「3次元測定システムによる寸法測定」です。


3次元測定システムの導入では、下記の2つの効果があります。
・寸法測定結果のエビデンスを自動取得
・省人化を実現し、人的作業のDX化

3次元測定システムの特長

3次元測定システムで、対象の寸法や形状測定を行う際、ワイヤレスで軽量なプローブを使用します。
測定時には、このプローブの先端で測定点にタッチするだけと簡易化。タッチした点の3次元座標がソフトウェア上に記録され、2点間距離や面、円、R、角度、中間点などを簡単に結果に表示することが可能になります。
この理由は、3次元測定システムで用いるプローブの柄に、マーカーが取り付けられているためです。
このマーカーの3次元座標の数値をカメラが計測し、測定点にタッチしたプローブの先端座標を自動演算。2点間距離の測定時には、始点と終点の2ヵ所をタッチするだけで、誰でも簡単に寸法測定が可能になります。

3次元測定システム導入メリット

このような3次元測定システムを導入することで得られるメリットは大きく2つあります。
①寸法測定のデジタル化
②作業員1人でトレーサビリティ管理まで可能
それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット①寸法測定のデジタル化

3次元測定システムの測定方法は、プローブに取りつけられたマーカーがカメラから認識できることが前提となります。
このとき、カメラの認識範囲は対象の大きさに合わせて拡張できるため、1mを超える大型車両の全長の寸法測定もタッチするだけで実現します。
また、3次元測定システムには、CADデータの読み込み機能と、読み込んだCADデータとの実物の測定値との差分を自動で算出するCAD比較機能があります。規定通りの寸法であるかの確認のもととなるデータが、CAD データの場合、この機能を使用することで正確なエビデンスを裏付けることが簡単にできます。

メリット②作業員1人でトレーサビリティ管理まで可能に

人の手を要する寸法作業の場合、最低でも2人以上必要でしたが、3次元測定システムでは、1人であっても計測を行うことができます。
さらに、測定と同時に結果が自動記録されるため、レポート化の工数も削減され、トレーサビリティ管理も効率的です。ヒューマンエラーも防ぐことができ、省人化及び作業のDX化を推進することができます。







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