導入事例Introduction Example
タイヤ旋回のシミュレーションと実測値の比較が可能に
2024.02.19- シミュレーション結果だけでなく実測値も明確にしたい方
- 試験と同時に、リアルタイムに計測結果を知りたい方
- 3次元で多点同時に計測し、剛体同士の相対的な変位を計測したい方
自動車のタイヤの性能検査では、暴風雨や雪路での走行を想定したり、ハンドルを急激に振り切った際にタイヤの旋回を想定して、試験前にどのような動きになるか、シミュレーションを行っています。しかしこのとき、シミュレーションと実際の動きを計測・比較するために、3次元で簡単に挙動を測れるシステムが求められています。
アキュイティーの変位計測システムでは、様々な条件・動きにおける実測値を3次元で多点同時に計測し、シミュレーション通りかどうか、検証・比較することが可能です。
変位計測システム導入前の課題・要望
自動車のタイヤの性能検査では、これまで、シミュレーション通りかどうか、ハイスピードカメラや変位計、加速度センサによる試験で検証を行ってきました。しかし、いずれの方法も、3次元で計測するには準備工数が大幅にかかったり、計測後の解析が煩雑になっているなど、効率化・工数削減が求められていました。
それらの課題の解決策が「変位計測システムによるタイヤの挙動計測」です。
変位計測システムの導入では、下記の2つの効果があります。
・想定内の数値かどうかを明確にグラフ化
・試験工程の簡易化
変位計測システムの特長
アキュイティーの変位計測システムは、計測箇所にマーカーを貼付し、その座標値を3台以上のカメラによって、3次元で20Hz~1,000Hzでリアルタイムに取得・解析するシステムです。
マーカーの貼付個数は100点以上も可能で、一度に同時計測ができます。
さらに、解析時にはグラフ表示、デジタル数値表示のほか、カウント機能や軌跡の描画等も可能で、視覚的にわかりやすい解析結果を表示できます。
また、アナログ出力された車両情報やCANデータを同期して解析するためのカスタマイズ対応ができ、従来の計測がより発展的に実施できます。
変位計測システム導入メリット
このような変位計測システムを導入することで得られるメリットは大きく2つあります。
①想定内の数値化どうかを明確にグラフ化
②試験工程の簡易化
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①想定内の数値かどうかを明確にグラフ化
変位計測システムは、3次元で高精度に挙動を計測することができるため、自動車運転中やスリップ動作等、複雑な挙動の計測結果も簡単に取得することができます。
このとき、使用するマーカーの貼付位置は、カメラから認識できていれば任意の位置への貼付が可能。シミュレーションにあわせて計測したい点を複数同時に計測したのち、グラフとして結果を表示できます。
メリット②試験工程の簡易化
変位計測システムは、計測と同時に解析結果もリアルタイムに表示できるシステムです。
また、タイヤの旋回試験のように、対象に貼付するマーカーの位置関係が固定のとき、対象に貼付したマーカー同士をグルーピング(剛体作成)することができます。剛体を作成することで、各マーカーのみの変位だけでなく、剛体の中心座標や剛体の姿勢から角度や変化量を解析することが可能になります。
アナログ出力された車両情報やCAN通信情報を同期して解析できるようカスタマイズにも対応しており、解析工数が短縮されるだけでなく、様々な解析結果を表示し、シミュレーション通りであるか検証・比較が可能です。
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