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変位計測・挙動計測 自動車・自動車部品

インパネの変形挙動を3次元で映像とともに数値化する方法

2024.03.18

>こんな方におすすめ
  • 製造品の変形試験において最小工数で数値データを求めている方
  • ハイスピードカメラを使用しているが、解析に時間を要している方
  • 3次元で映像とともに数値データの解析ができるシステムを求めている方

衝突安全試験や変形試験など、製造品の挙動計測を行う際、変形速度の問題からハイスピードカメラを使用されている現場も少なくはありません。
しかしハイスピードカメラだけでは、その場で詳細な解析ができず、試験後に取得データを解析する後処理に時間を要してしまったり、高精度に3次元での挙動計測が難しいといった課題があります。
アキュイティーの変位計測システムは、最大1,000Hzで3次元かつ0.1mm以下の高精度で、挙動計測が可能です。解析結果は計測時にリアルタイムに画面で確認ができるほか、現在お持ちのハイスピードカメラがあれば、映像を同期して、解析結果の可視化にも対応しています。

変位計測システム導入前の課題・要望

インパネの変形挙動を計測する際、広く用いられている手法が、ハイスピードカメラによる画像解析や映像解析です。
しかしハイスピードカメラだけでは、映像解析という手法上、解析に限度が生じ、試験後の工数削減も課題となっています。
高サンプリングで計測ができ、かつ、3次元で面や複数点の計測ができるほか、試験後の解析工数が削減できるシステムなら、現在抱えている課題も解決見込みが生まれます。


それらの課題の解決策が「変位計測システムによる1,000Hzでの3次元挙動計測」です。


変位計測システムの導入では、下記の2つの効果があります。
・インパネの変形挙動を多点同時に高精度0.1mm以下で可能
・試験を行いながらリアルタイムに解析結果を表示し、映像との同期も可能

変位計測システムの特長

変位計測システムは、計測用のカメラ「OptiTrack」で、計測点に貼付したマーカーの3次元座標を20~1,000Hzで取得できるシステムです。高サンプリングの3次元挙動計測に対応しているため、衝突安全試験にも活用いただけます。


変位計測システムによる計測・解析性能は、1,000Hzの計測に対応していること。高精度0.1mm以下の計測が可能なこと。なおかつ、3次元で、試験と同時にソフトウェア上で解析結果をグラフや3D軌跡などで確認できることが挙げられます。
それ以外にも、たとえばハイスピードカメラで取得した映像と同期して、計測点の動きをグラフとともに、同一画面上で確認ができる、といったシステムとなっています。
映像同期は、ハイスピードカメラだけでなく、計測で用いるカメラ「OptiTrack」と同シリーズの映像用カラーカメラとも連携できます。

変位計測システム導入メリット

このような変位計測システムを導入することで得られるメリットは大きく2つあります。
①高精度0.1mm以下で変形挙動を計測
②映像と数値でリアルタイムに解析し、後工程を大幅削減
それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット①高精度0.1mm以下で変形挙動を計測


高精度な計測を実現するため、変位計測システムでは複数台のカメラと、カメラのキャプチャ性能に合ったマーカーを使用します。
これは、1台のカメラだけでは、マーカーの位置座標の取得が2次元(X,Y)のみになってしまうためです。最小カメラ台数3台によって、どの角度からもマーカーの座標が3次元で取得できるようになり、高精度な計測が実現できます。

メリット②映像と数値でリアルタイムに解析し、後工程を大幅削減


計測結果はその場で計測時に同時にリアルタイムで確認ができます。解析項目は変位、速度、加速度のほか、20項目以上もの詳細な解析が可能となり、表示形態も、グラフ表示や3D軌跡での表示、変位量の強弱を色にて表示など様々。
また、試験ごとにデータを保存でき、あとで結果を振り返ることも可能です。
試験時の動画データも同時に記録でき、ソフトウェア上でオーバーレイ表示ができるため、効率的に試験結果の確認を行うことができます。





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