Solution

静的試験計測システムは、非接触で多点同時に3次元でひずみ・変位の計測~解析・レポート作成までできるシステムです。

静的試験計測

解決できる課題

SOLVE1試験前の準備工数を削減し、計測を効率化したい
SOLVE2単体で3次元の計測ができるセンサを用いて静的試験を行いたい
SOLVE3計測途中のヒビ割れ確認後もセンサのラベルIDが保持されているようにしたい

導入メリット

・静的試験の工数削減を目的として開発されたシステム

3次元で材料の変形を計測する際、従来手法では、計測で用いる計測器が1軸しか計測できない仕様でした。そのため、3次元で変形をみる場合、各計測点につき複数の計測器が必要となり、軸方向や配線を設計する必要がありました。また、計測器を貼る作業にやぐら等を組む必要もあり、計測までに必要な準備工数が大幅にかかっています。
本システムは、それら準備工数を大幅削減。静的試験に用いるマーカーの設置には設計が必要なく、単体で3次元の計測が可能になります。
さらに、準備工数だけでなく、ソフトウェアの機能によって計測のリアルタイム解析・グラフや数値表示、任意の計算式でのレポート化に対応など、計測後の解析作業も効率的に行えるようになりました。


・計測箇所にマーカーを貼るだけで簡単に3次元で静的試験が可能

計測箇所に貼付するマーカーには向きやケーブルはなく、軸方向や配線を考慮した計測環境の設計工数は削減されます。計測箇所に貼付したマーカーは、3台以上のカメラで認識することで3次元での計測が可能になります。カメラが認識できるエリア内であれば、最大100点以上のマーカーの各変位が同時にリアルタイムに計測できます。


・自動ラベル追従機能・データバックアップ機能搭載で、計測を一時停止しても安心

静的試験計測システムは、計測と同時にリアルタイムに解析結果が確認できるシステムです。それだけでなく、計測途中にヒビ割れの様子を目視で確認するため、システムを一時停止したのち、カメラと計測マーカーの間を遮っても、マーカーに設定したラベルIDは自動ラベル追従機能によって保持され続けます。また、想定外の挙動によるデータ収集のエラーを防止するため、自動データバックアップ機能も搭載。長時間の計測によるリスクを解消します。

活用事例


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導入フロー

STEP1

ヒアリング・デモ

計測対象や項目、現場の環境について詳細をお伺いします。対象の大きさや計測箇所が把握できれば、機材の選定や台数・配置を詰められるためです。また実際に現場に訪問してのデモンストレーションも行っており、導入に際し、機能面や解析項目についてご確認いただくことができます。

STEP2

提案・契約

ヒアリング内容を基に、機材の選定・台数・配置や測定に必要なアクセサリ類をご提案します。その後、ご提案内容を基にお見積内容をご提示。内容に合意いただいた上で、ご発注いただき、契約の成立となります。

STEP3

納品・トレーニング

納品時には機材の設置やシステムのインストールのためお伺いします。日々の運用が滞りなく実施できるよう、機材の使用方法についてのトレーニングも行います。また納品後のサポート体制は、サポート契約を結んでいただくことにより、オンラインサポートをご利用いただけます。

システム概要

静的試験計測システムは、3台以上の「OptiTrack」カメラで計測対象に貼付したマーカーを認識して、圧縮試験や荷重試験、強度試験、引張試験等のひずみ・変位を3次元で計測・解析するシステムです。使用するソフトウェアの機能も充実しているほか、既存のデータロガーとの同期・連携も可能なため、より効率的な静的試験が実現できます。


作業エリアにカメラを設置。システム導入時にスタッフがカメラ設置~設定まで行うため、その日のうちにシステム稼働が可能です。

カメラは計測対象に貼付したマーカーの位置をもとに、静的試験中のひずみ・変位を3次元で計測。最大100点以上の多点同時計測が可能です。

計測したマーカーの3次元座標値はラベルIDごとにリアルタイムに解析結果へ表示し、変位量や2点間距離等をグラフ化、任意の計算式対応で解析工数を短縮することも可能です。



静的試験計測システム オンラインデモ



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社内の取り組み

システム開発の背景と想定される効果

ニーズに合ったソフトウェアの開発

静的試験計測システムは、計測現場の課題を肌で感じ取り、開発したシステムになります。これまでアキュイティーでは、100Hz~1,000Hzの挙動計測に関して数多くの課題を解決していた一方で、静的試験の課題に触れる機会はほとんどありませんでした。あるとき、お客様からアキュイティーが普段から取り組んでいる挙動計測の課題解決手法を応用することで、静的試験の課題解決が可能ではないかとお話をいただきました。このことがきっかけとなり、現在の静的試験計測システムが誕生しました。

動的も静的も用いる手法は同じ。ただ、静的試験では必要なソフトウェアの機能が異なることから、自社内の開発チームとともに、ニーズに合ったソフトウェアの開発を行いました。
ニーズのひとつはラベリング機能。それぞれの計測点に任意でIDを設定でき、さらにそのIDは、計測を一時停止しても再開時には引き継がれたまま、という機能です。これは試験中に実物に近づき、ひび割れやゆがみの状態を目視で確認するという、静的試験ならではな手法に対応するためのものとなります。その他、自動データバックアップ機能の搭載や、シンプルなUI設計による現場へのなじみやすさ、使いやすさに配慮した開発を実施。

さらに、ソフトウェアの使用用途の場合分けから、ふたつのバージョン「SKYCOM LOGGER Elements」と「SKYCOM LOGGER Pro」を開発しました。「Pro」は「Elements」の基本機能に加え、任意の計算式を設定できる機能とグラフ表示機能を搭載。用途や求める機能、解決したい課題に対して、ユーザにお選びいただける仕様となりました。
このように、アキュイティーは、自社が持つ数多くの手法を応用し、様々な現場の課題解決に取り組んでいます。その先で、すべての製造業界の課題を解決できるよう、日々邁進していきます。



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